車を買った

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車を買った

車を買った。人生で2台目のマイカーだ。1台目は鹿児島にUターンしていたときに、どうしても釣りに行きたくて買ったマツダのデミオ。今回は、2人の子供を連れて出かけるときに徒歩と公共交通機関だけではどうしても限界を感じ、より自由を求めて購入に踏み切った。

プレマシーについて

買ったのはマツダのプレマシー。生産は2018年に終了しており、こちらはもちろん中古車。マツダが最後に作ったスライドドア式のミニバンで、これ以降マツダはミニバンは作っていない。公式には、7人乗りとなっている。我が家は4人家族で、基本的に3列目を使うことはほぼないので、普段はシートをたたんでラゲッジスペースにしている。

中古車市場におけるプレマシーの特徴のひとつが、「とにかく安い」ということ。はっきりいってめちゃくちゃ安い。僕は写真のプレマシー(2015年式、走行62,000km)を総額もろもろ込みで、約80万弱で買った。本格的に車を探し始めたとき、シエンタやフリード、ソリオといった定番の人気車種をぼけーっと見ていたのだが、それらの車の相場がだいたい150〜250万円くらい。人気車種なので普通にそれくらいする。最近の中古車って高いねぇ...。それと比べると1/3〜1/2以下の値段で買える。

プレマシーは、その圧倒的知名度のなさ、人気のなさから、10年落ちだと50万円前後でそこそこのクオリティの中古車が手に入る。この安さが購入の最大の後押しになった。もともと、スライドドアで、家族4人+αが積載でき、かつ、モノの質に対して値段が安い車を探していたのだが、それら条件にすべてピタッと合致していたプレマシーを車好きの友人に勧められたとき、かなり早い段階で「これしかないな」という境地に至った。ほとんど運命の出会いを果たしたと言ってもいい。

加えて、走りもかなり良いという。特に後期モデルはマツダが技術の粋を集めて作った「スカイアクティブ」というテクノロジーを搭載しており、7人乗りのスライドドアのミニバンなのにもかかわらず、そのへんのセダンなんかより走っていてよっぽど楽しいらしいということを聞いた。実際にYouTubeで調べてみても、走りの良さを褒めちぎっている動画が多く、「せっかく乗るなら、そりゃ走ってて楽しい車がいいよな」ということで、これも後押しになった。

プレマシーの良さを知っている人は知っていて、「気に入りすぎて、次に買うのにベストな車が見つからないのが最大のデメリット」とまで言われるほどの名車なのである。たしかに、調べれば調べるほど、どんどんプレマシーが良い車に思えてくる。

実際、プレマシーのことを初めて知ってから、購入のサインを書くまでの期間は3日間。木曜の夜に友人らとオンライン飲みをして車の相談をし、次の土曜には中古車屋でプレマシーを見ていた。日曜に、土曜に見に行った店とは別の店でもう購入していた。

1,900円のスマホの充電器を買うのにも1ヶ月くらい悩むのに、ここまでのスピード感で購入に至ったのは、プレマシーという選択肢がそれほどまでに自分にとって魅力的に映ったからに他ならない。どうやら、自分はマツダ車に縁があるらしい。

車を買うことはずっと悩んでいた

神奈川の茅ヶ崎市に住んでおり、かつ2人の幼児を抱える親として、車を買うべきかどうかということはもうずっと悩んでいた。周りを見渡しても、同じような家族構成だと車を持っているのがスタンダードで、持ってない人は結構珍しいと思う。とはいえ、自宅は駅徒歩4分だし、スーパーも徒歩3分のところにあり、必要かと聞かれるとそうではない。実際、1人目のときはずっと電動チャリだけで過ごしており、そのときから悩んではいたものの、ずっと買わないという結論を下し続けていた。

毎週のように、近所のコメダ珈琲に繰り出しては、「いま車を買うべきかどうか」を考えていた。車を買うともちろん維持費がかかる。当然、車体代もかかる。大部分のレジャーはタクシーで済ませられるのでは?とか、もっと気軽にレンタカーを借りればいいのでは?とか、いろいろな考えが頭を巡るものの、最終結論としては、「経済合理性を重視すると要らない」になるのであった。

ただ、そうなるとお出かけをするのは、公共交通機関(主に電車)で行ける範囲のショッピングモールだとか、自転車で行ける範囲の公園とかに限定されてしまう。もう、それらのスポットには行き倒しており、親である我々もとっくに飽きている。なので、最近は出かけることも億劫になりつつあり、それ自体が少し悩みの種でもあった。

そんななかで、とある休日に上の子がずーっとTVでYouTubeを見たり、何度も遊んだジグソーパズルをつまらなそうに遊んでいるのを見て、いよいよ「これは本当によくないかも(子供の教育、成長の観点で)」と思うようになった。自分自身は、田舎で育ち親にはいろんなところに連れて行ってもらって楽しかった思い出があるので、そういった経験全くといっていいほどさせてあげられていないのはちょっとかわいそうだなと。

あと、数年前に読んだ以下の記事内容がずっと頭に残っており、「子供が外で一緒に遊んでくれるのもあと数年か...」などと思うと、もう居ても立っても居られなくなり、購入に踏み切ったという経緯だ。

実際、買ってみてどう?

これはもう、分かりきっていたことではあるが、正直最高である。車のある生活はめっちゃ楽しい。

徒歩や自転車ではもちろん、電車でも行くことのできない郊外の広い公園にいつでも家族で遊びに行ける。家からちょっと距離のある大きいスーパーで大量の食料品をまとめ買いする。雨の日に保育園まで送迎する。金曜の仕事終わり、ちょっとドライブしてサウナに行く。深夜のカフェに行く。すべて、プレマシーを買ってからできるようになったことだ。

10月4日(土)に納車し、それから仕事のない休日は必ず車でどこかに出かけている。もはや、「車に乗ってどこかに行くこと」自体が目的になっている。これまでは、「平日通勤に使わないなら買う必要はない」と自分の欲求を完全にシャットアウトしていたが、ただただ合理性のために気持ちに蓋をしていただけで、本心では車に乗ることはかなり好きなタイプなんだなと再確認した。

プレマシーの満足度もかなり高い。後席はスライドドアで、かつラゲッジスペースも広いので買い物やアウトドアにも最適だし、言わずもがな運転も楽しい。レンタカーで何度か借りたことのある軽ハイトワゴンとは全く違う乗り味。もちろん中古車で値段も安いので、いい意味で新車ほど気を遣うこともなく、「家族を目的地に運ぶ」ための道具としても最高に使い勝手が良い。「安いので気軽に使える」という価値は、値段に反映されていないからすごい。

「もっと早く買えばよかった」と言ってしまうと、これまでの自分を否定することになってしまうので控えたいが、上の子がもうすぐ4歳、下の子がもうすぐ1歳という今が、絶好の車購入チャンスだったのかもしれない。特に上の子はプレマシーのことをいたく気に入っており、毎朝保育園に行く時間になると「パパ、今日はプレマシーで行く?」と聞いてくるようになった。晴れの日は自転車でも良いのだが、そんなことを言われてしまうとついついプレマシーに乗ってしまう。

もうすでにピクニック用のレジャーシートは買った。フリスビーも、硬いやつと柔らかいやつの2種を準備している。多分今週末は海沿いのだだっ広い公園に行くし、来週末も行く。友達と一緒に車を洗車する予定も入っている。子育てライフの第二章が始まっちゃったな、という感じである。

shimotsu

shimotsu

1993年、鹿児島県霧島市生まれ。Webディレクター、Webフロントエンドエンジニア等を経験し、現在はBtoB SaaS企業でカスタマーエンジニアとして働いている。二児の父。趣味は釣り、アメフト観戦、格闘技観戦。

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